Errante週間分析:2026年5月11日〜5月15日
今週の注目ポイント
- 米国CPIが最も重要な市場イベントとなります。
- PPIおよび小売売上高がインフレと成長のバランスを確認する材料となります。
- 英国GDPおよびドイツのセンチメント指標が欧州の方向性を左右します。
今後の見通し
今週の焦点は、インフレが引き続き高止まりすることで市場のテーマを維持するのか、それとも成長鈍化がより強く意識されることで市場の見方が変化するのかという点にあります。
月曜日は比較的材料が少なく、準備段階の一日となります。中国のインフレ指標や米国の中古住宅販売が発表されますが、市場全体への影響は限定的とみられます。
火曜日から本格的に注目が高まり、オーストラリアの消費者信頼感、ドイツZEW景況感、そして特に米国CPIが焦点となります。
もし米国のインフレが依然として高く、コア指数も強さを維持する場合、米国金利は高止まりが意識されやすくなり、ドルは引き続き下支えされる可能性があります。その場合、利下げ開始時期の後ずれも意識される展開となります。
一方でコアインフレが落ち着いた場合には、市場には一定の安心感が広がる可能性がありますが、エネルギー価格の影響が強い場合は、その動きが抑制される可能性もあります。
水曜日のPPIでは、川上(生産段階)のインフレ圧力が引き続き強いかどうかが確認されます。
木曜日は経済成長の確認が中心となり、英国GDPおよび米国小売売上高が発表されます。
もしCPI・PPIともに高い水準が続く中で消費も堅調であれば、「金利が高止まりする」という見方がより強まる可能性があります。
一方で、成長指標が明確に弱い場合には、景気減速への懸念が徐々に意識されやすくなります。
現時点では、米国の相対的な強さとエネルギー面での優位性を背景に、ドルの底堅さが維持されやすい環境とみられます。
一方で、欧州や英国はエネルギー面での影響を受けやすく、インフレと成長のバランスがより複雑な状況にあるため、相対的にはスタグフレーション的なリスクが意識されやすい状況となっています。
重要経済指標・イベント(日本時間)
5月11日(月)
- 10:30:中国(CNY)消費者物価指数(前年比)前回:1.0%
- 23:00:米国(USD)中古住宅販売件数 前回:398万件
5月12日(火)
- 09:30:オーストラリア(AUD)ウエストパック消費者信頼感指数 前回:-12.5%
- 10:30:オーストラリア(AUD)NAB企業景況感指数 前回:-29
- 18:00:ドイツ(EUR)ZEW景況感指数 前回:-17.2
- 21:30:米国(USD)コアCPI(前月比)前回:0.2%
- 21:30:米国(USD)コアCPI(前年比)前回:2.6%
- 21:30:米国(USD)CPI(前月比)前回:0.9%
- 21:30:米国(USD)CPI(前年比)前回:3.3%
5月13日(水)
- 21:30:米国(USD)生産者物価指数(PPI・前月比)前回:0.5%
5月14日(木)
- 15:00:英国(GBP)GDP成長率(前期比・速報値)前回:0.1%
- 15:00:英国(GBP)GDP成長率(前年比・速報値)前回:1.0%
- 15:00:英国(GBP)月次GDP 前回:0.5%
- 21:30:米国(USD)小売売上高(前月比)前回:1.7%
5月15日(金)
- 重要指標の発表なし
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