タイトル「MT4で注文が通らない?よくある原因と解決方法」
【リード文】
MT4でエントリーしようとして「注文が通らない…」と困った経験はないでしょうか?せっかくのチャンスに注文が実行されないと焦ってしまいますが、原因を知れば落ち着いて対処できます。本記事では、MT4で注文が通らない場合によくある原因とその解決方法を、具体例を交えてわかりやすく解説します。
MT4で注文が通らない主な原因
FXやCFDの市場には取引時間が定められており、それ以外の時間(週末や祝日など)にはMT4で新規注文を出すことができません。この市場が閉まっている時間帯に注文エラーとなる理由と対策について解説します。
取引時間外で市場が開いていない
FXやCFDの市場には取引時間が定められており、それ以外の時間(週末や祝日など)にはMT4で新規注文を出すことができません。このセクションでは、市場が閉まっている時間帯に注文エラーとなる理由と対策について解説します。
MT4では、市場が開いていない時間帯に注文しようとすると、注文エラーが発生したり、注文ボタンが灰色(グレーアウト)になって押せなくなることがあります。外国為替(FX)やCFD市場は土日が休場のため、この間は新規注文はできません。例えば日本時間では、月曜朝から土曜早朝までが取引可能な時間帯にあたり、それ以外(週末)はMT4上で取引できないのが全ブローカー共通の仕様です。また各国の祝日には、一部の株価指数や商品CFDなどが休場となり、その銘柄だけ注文できない場合もあります。対処法としては、まず取引しようとしている時刻が市場の営業時間内か確認し、マーケットが開いてから改めて発注するようにします。
無効な銘柄・チャートを表示している
MT4で取引する際には、正しい銘柄(通貨ペアやCFDなど)が選択されていることが重要です。もし気配値リストに取引したい銘柄が表示されていなかったり、有効でないチャート(データ更新が止まった古い銘柄など)を開いていると、注文を発注できない原因になります。
MT4では、初期設定で表示される銘柄が限定されているため、目的の通貨ペアやCFD銘柄が気配値リストにないと注文自体を発注できません。特に新規口座にログインした直後や、先物型のCFDで限月が切り替わった直後は、取引したい銘柄が非表示になっていることがあります。また、FX業者や口座タイプに対応していないチャートを開いていると、画面に「アップデート待機中」と表示され価格が更新されなくなるため、その通貨ペアが自分の口座で有効か確認する必要があります。
対処法として、MT4左側の気配値表示ウィンドウ上で右クリックし「すべて表示」を選択すると、取引可能なすべての銘柄が一覧に表示されます。その後、再度該当銘柄のチャートを開き直すことで、正常に注文発注が可能になります。
注文種別と価格の指定が不適切
指値注文や逆指値注文では、「買い」か「売り」の注文種別に対して適切な価格を入力する必要があります。ルールと違う価格を指定するとMT4で注文エラーとなり、発注ができません。本項では、この種別と価格のミスマッチによるエラーについて説明します。
MT4では、指値注文(Buy Limit/Sell Limit)や逆指値注文(Buy Stop/Sell Stop)を行う際に、選択した注文種別に合った価格を設定する必要があります。注文種別ごとに現在レートとの位置関係が決まっており、この条件を満たさない価格を入力すると注文は受け付けられません。例えば、Buy Limit(指値買い)は現在価格より低い価格で買いたい場合に使う注文なので、現在のレートより高い値を指定すると発注ボタンが押せなくなります。
逆にSell Limit(指値売り)は現在価格より高い値で売る注文のため、現在値より低い価格を指定しても注文できません。逆指値注文(Buy Stop/Sell Stop)の場合は、これとは逆の条件となります。なお、条件を満たしていない場合はMT4上で「無効なS/LまたはT/P」とエラー表示されるため、正しい価格に修正すれば注文が通るようになります。
現在価格に近すぎてストップレベルに抵触
MT4では、指値・逆指値注文やストップロス/テイクプロフィットの設定時に、現在の価格から近すぎる値を指定すると、ブローカーが定める最小距離(ストップレベル)に抵触して注文エラーとなる場合があります。この項目では、現在価格に近すぎる価格指定によって起こる注文エラーについて解説します。
発注価格が現在レートに近すぎるとストップレベルに引っかかって注文できません。ストップレベルとは、新規注文やストップロス設定時に現在価格から最低限離さなければならない価格幅のことで、通貨ペアごとに異なる値が設定されています。例えばドル円(USD/JPY)の現在レートが125.55円でストップレベルが7pipsの場合、125.62円以上または125.48円以下の価格でなければ注文を受け付けてもらえません。
MT4上で「現在価格から〇〇ポイント圏内の注文は発注できません」というエラーが表示されたら、このストップレベル制限に抵触したことを意味します。解決策としては、各銘柄で定められた最小ポイント数(pips)以上に現在レートから離れた価格を指定し直す必要があります。
最低注文数量を下回っている
MT4で注文する際、最低取引数量(最小ロット数)に満たないロット数を指定すると、注文エラーになり発注できません。最低注文数量に関するルールとその対応策について詳しく解説します。
MT4を提供する多くのブローカーでは、各銘柄ごとに最低注文数量が明確に決められています。例えば、FX通貨ペアでは0.01ロット(1,000通貨)から取引可能な場合が一般的ですが、銘柄や口座の種類によっては0.1ロット(10,000通貨)以上が最低単位になることもあります。また、金(ゴールド)や原油などのCFD銘柄では、最低ロットが0.1や1.0から設定されているケースがあります。
注文画面でロット数を入力した際、設定した数量がこの最低取引数量を下回ると、注文ボタンがグレーアウト(押せない状態)になり注文が成立しません。この問題が発生したら、MT4の気配値画面で対象銘柄を右クリックして「仕様」を選び、各銘柄の最低ロット数を確認しましょう。問題の数量を正しく修正すれば、すぐに注文が可能となります。
口座の証拠金が不足している
MT4上で新規注文を行うには、必要証拠金を十分に確保する必要があります。口座に証拠金が不足していると注文が受け付けられず、エラー表示が出ます。証拠金不足が発生する理由と具体的な解決方法を紹介します。
MT4の注文時に表示される「証拠金不足」エラーは、注文するロット数に対して口座の証拠金残高(有効証拠金)が足りない場合に発生します。必要証拠金の目安は、注文ウィンドウ下部に表示されます。例えば、ドル円(USD/JPY)を1ロット(10万通貨)、レバレッジ100倍で取引する場合、約1,255ドル(1ドル=125.50円時で約157,500円)の証拠金が必要になります。証拠金不足の際は、まず注文数量を減らすことで必要証拠金を引き下げましょう。
また、口座残高が不足している場合は追加で資金を入金することでも解決します。証拠金に余裕を持って取引することは、注文エラー防止だけでなく、急な相場変動による強制ロスカットのリスクを軽減する意味でも重要です。。
ログイン・接続に問題がある
MT4で注文をする際、接続状態やログイン情報に問題があると、そもそも注文自体が通らなくなります。ネットワークやログイン情報に関連する注文エラーの原因と対処法を解説します。
MT4の画面右下に表示されるステータスが「無効な口座」や「回線不通」などの場合、注文を行うことは不可能です。「無効な口座」と表示される原因としては、口座番号やパスワード、サーバーの選択ミスが考えられます。また、MT4には閲覧専用の「投資家パスワード」と取引が可能な「マスターパスワード」があり、投資家パスワードでログインするとチャート閲覧はできても注文ができません。
接続トラブルの際は、一度MT4を再起動し、正しい口座番号・マスターパスワード、接続サーバー名を再入力して再ログインしましょう。また、長期間取引していない場合には口座が凍結されることもあります。定期的にログインし、接続状態を維持するように心がけることが大切です。
注文が通らない場合の解決策と対処法
MT4で注文が通らない状況に陥ったときは、焦らずに基本的なポイントを順序よく確認することで多くの問題が解決できます。問題解決のための具体的な手順をまとめて紹介します。
取引時間と取扱銘柄の状況を確認する
まず、マーケットが開いている時間帯かどうかを確認しましょう。土日や主要市場の休場時には取引できないため、その場合は時間をおいて市場オープンを待つしかありません。また、平日でも株式指数や商品先物系のCFD銘柄は毎日短時間の取引休止(メンテナンスタイム)が設定されています。
次に、取引しようとしている通貨ペアや商品の銘柄が有効かも重要です。MT4の気配値リストに正しいシンボルが表示されているか確認し、表示されていない場合は右クリックメニューから「すべて表示」を選んで必要な銘柄を追加してください。先物CFDなら最新の限月の銘柄を使うようにし、チャートが「アップデート待機中」となって動かない場合は別のシンボルに切り替えることで解決できることがあります。
なお、各銘柄の取引時間や休止時間はブローカーの公式サイトやMT4の仕様画面で確認できるので、定期的にチェックすると安心です。事前にこれらを確認する習慣をつければ、未然にトラブルを防ぐことができるでしょう。
注文タイプと価格設定を見直す
指値・逆指値注文を行う際は、現在価格に対して適切な方向と価格を設定できているかを再チェックします。自分の注文がBuyなのかSellなのか、また現在レートより高い価格に発注したいのか低い価格に発注したいのかによって、選ぶべき注文種別(LimitかStop)が異なります。
例えば、現在価格より上で買いたいならBuy Stop、下で買いたいならBuy Limitを選択する必要があります。逆にSellの場合は、上で売りたいならSell Limit、下で売りたいならSell Stopです。注文ウィンドウではこれらを自分で正しく選択しないといけないため、思うように注文が通らない場合は種別選択ミスを疑いましょう。
また、ストップレベルの制限にも注意が必要です。エラーメッセージで「○○ポイント圏内は不可」などと指摘された場合は、その分現在値から離れた価格を指定し直すことで発注が通ります。
指値は現在より有利な価格、逆指値は不利な価格で使うという基本ルールを覚えておくと、このような間違いを防ぎやすくなるでしょう。
ロット数と証拠金をチェックする
発注前に、入力したロット数がその銘柄の最小単位以上であること、そして口座の残高や有効証拠金が必要額を満たしていることを確認しましょう。取引数量が小さすぎる場合は規定以上に引き上げ、証拠金が不足している場合はロットを減らすか口座に追加入金することで対応できます。
MT4の注文ウィンドウではロット数を変更すると概算の必要証拠金が表示されるので、それを目安に現在の資金で発注可能か判断すると良いでしょう。さらに、取引銘柄を右クリックして「仕様」を開けば、その商品の必要証拠金率や最小ロット数など詳細情報を確認できます。こうした機能や計算ツールも活用し、自分の資金に見合った無理のない注文設定を心がけてください。
なお、異常に大きなロットを指定して注文が通らない場合は、ブローカーの最大取引数量制限に抵触している可能性もあります。その際も分割発注するなど数量を調整して再度試してみましょう。無理な取引は避け、余裕を持った資金管理を心がけることも重要です。
接続状態を整え正しくログインし直す
基本的なことですが、MT4の接続ステータスとログイン情報も改めて確認します。万一「無効な口座」や「回線不通」と表示されていたら、それが解消するまで当然注文は実行できません。
その場合は一度プラットフォームを再起動し、ログインID・パスワード(閲覧専用ではなく取引権限のあるパスワード)および接続サーバー名が正しいかチェックしましょう。正しく接続できれば、画面右下に接続中のサーバー名が表示され信号マークが緑色に点灯します。
なお、閲覧専用パスワードでログインしている場合はMT4上ではエラー表示が出ないため気づきにくいです。取引ができないときは自分のログイン種別を確認し、もし閲覧モードになっていたら一度ログアウトして取引用パスワードでログインし直してください。
また、デモ口座利用中に「無効な口座」となった場合は口座が期限切れになっていますので、新しくデモ口座を作成し直す必要があります。接続を正常化できれば、再度注文を試みた際に問題が解消している可能性が高いでしょう。
まとめ
MT4で注文が通らない原因は多岐にわたりますが、基本的な確認事項を整理していけばほとんどの問題は自力で解決できます。まず、取引を行おうとしている時間帯が市場の営業時間内であることを確認しましょう。
次に、気配値リストに表示されている銘柄が自分の口座タイプに対応しているか、また選択した注文種別(指値・逆指値)と価格が現在レートに対して適切であるかを確かめます。さらに、最低取引数量や口座の証拠金残高が発注条件を満たしていることを確認し、注文数量や証拠金を調整します。
接続状態やログイン情報も重要で、サーバーへの正常な接続、正しいログイン情報の使用を確認しましょう。解決できない場合には、ブローカーのサポートへ問い合わせて具体的なアドバイスを受けることをおすすめします。
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