エランテ週間分析: 2025年8月18日 – 8月22日
エランテ週間分析: 2025年8月18日 – 8月22日
・今週の注目ポイント
- 中央銀行の示唆:ニュージーランド準備銀行の政策金利決定で、0.25%の利下げ(3.00%へ)が予想されており、緩和局面がどの程度の期間続くのかに注目しています。
- インフレに焦点:英国とユーロ圏のCPI発表が、9月会合を前にしたイングランド銀行と欧州中央銀行の政策判断に影響を与えます。
- 世界経済の動き:米国のPMIとドイツGDPが経済の勢いを測る新たな手がかりとなり、USD、EUR、そして金の取引動向に影響を与える可能性があります。
・今後の展開は?
来週の経済指標は週央に集中していますが、政策に大きな意味を持つ内容です。ニュージーランド準備銀行による利下げは広く予想されていますが、市場の焦点は声明の内容にあり、国内成長の鈍化を踏まえて利下げペース加速を示唆するかどうかが注目点です。ハト派的な傾きが強まれば、NZDは特に高金利通貨に対してさらに下落圧力を受ける可能性があります。
欧州では、英国とユーロ圏の7月CPIが重要です。イングランド銀行にとって、英国のインフレが高止まりすればイングランド銀行の慎重な政策運営を難しくしますが、弱い結果となれば年内の利下げ観測を後押しする可能性があります。欧州中央銀行にとって、ユーロ圏CPIが2.0%で安定すればインフレが定着しているとの見方を裏付け、追加利上げの緊急性は低下します。しかし上振れすれば、特に金曜日のドイツGDPが景気後退懸念を裏付けない場合、タカ派的な見方が再び強まる可能性があります。
米国では、製造業とサービス業のPMIが経済の勢いを測る重要な手がかりになります。サービス業が堅調で製造業が縮小するという乖離が続けば、通貨ペアによってUSDの動きに強弱が出る可能性がありますさらに、FOMC議事要旨とパウエル議長の発言は、最近の雇用指標の弱さを受けてFRBがどう対応するかを探るうえで注目されます。
このように中央銀行のコメント、インフレ指標、成長指標が組み合わさることで、8月後半の取引の基調が決まります。政策は依然として経済指標次第であり、来週の発表は主要通貨の横ばい状態を強める可能性もあれば、新たな方向性を生み出すきっかけとなる可能性もあります。トレーダーは戦術的な対応を維持し、指標発表前後のボラティリティ上昇に注意しながらリスク管理を行う必要があります。
・今後の経済指標・イベント(GMT+9)
2025年8月18日(月)
重要な経済指標の発表なし
2025年8月19日(火)
重要な経済指標の発表なし
2025年8月20日(水)
11:00 – NZD – ニュージーランド準備銀行 政策金利(予想: 3.00%|前回: 3.25%)
15:00 – GBP – CPI(前年比)(7月)(前回: 3.60%)
18:00 – EUR – CPI(前年比)(7月)(予想: 2.00%|前回: 2.00%)
23:30 – USD – 原油在庫(前回: +303.6万)
2025年8月21日(木)
03:00 – USD – FOMC議事要旨
21:30 – USD – 新規失業保険申請件数(前回: 22.4万件)
21:30 – USD – フィラデルフィア連銀製造業景況指数(8月)(前回: 15.9)
22:45 – USD – S&Pグローバル製造業PMI(8月)(前回: 49.8)
22:45 – USD – S&Pグローバルサービス業PMI(8月)(前回: 55.7)
23:00 – USD – 中古住宅販売件数(7月)(予想: 392万件|前回: 393万件)
2025年8月22日(金)
15:00 – EUR – ドイツGDP(前期比)(Q2)(予想: -0.10%|前回: +0.40%)
23:00 – USD – パウエルFRB議長発言
マーケット分析:注目すべき主要チャート
EUR/USD – 日足チャート

EUR/USDは上昇トレンドを維持し、8月の安値から反発後、1.1636(フィボナッチ61.8%)上方で推移しています。モメンタム指標(RSI約56、ストキャスティクスは買われ過ぎ圏付近)は強気基調の回復を示し、日足WMA(1.1554)が動的サポートとなっています。
1.1700を上抜けて終値を維持できれば、直近高値1.1788のテストに続き、1.1896(フィボナッチ127.2%)、1.2034(161.8%)を試す可能性があります。
主要レベル
サポート: 1.1636、1.1554、1.1391
レジスタンス: 1.1788、1.1896、1.2034
代替シナリオ
1.1636を下抜ければ強気の構造が弱まり、1.1554や1.1391といった深めのサポートが視野に入ります。
EUR/JPY – 日足チャート

EUR/JPYは、170.97(フィボナッチ61.8%)サポート圏から回復した後、173.01のレジスタンス直下で持ち合っています。モメンタムは中立から強気方向で、RSIは約54、ストキャスティクスは上向き。ただしMACDは依然としてやや弱気圏にあります。
170.97を維持できれば173.01の再テストの余地があり、突破すれば173.44、さらに174.00を目指す展開が考えられます。
主要レベル
サポート: 170.97、169.71、168.82
レジスタンス: 173.01、173.44、174.00
代替シナリオ
170.97を明確に下抜ければ、169.71や168.82(フィボナッチ127.2%)水準への下押しにつながる可能性があります。
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