エランテ週間分析: 2025年8月11日 – 8月15日 

エランテ週間分析: 2025年8月11日 – 8月15日 

エランテ週間分析: 2025年8月11日 – 8月15日 

・今週の注目ポイント 

  • オーストラリア準備銀行 政策金利発表(火曜日):市場では、政策金利が3.85%から3.60%へ引き下げられるとの見方が優勢。国内成長減速の兆しを背景に、豪ドルの動きが注目されます。
  • 米国CPIPPI(火曜日・木曜日):インフレ指標は、FRBの次の政策判断を左右する重要材料。7月のCPIは前年比2.8%への上昇が予想されており、利下げ観測を複雑にする可能性があります。
  • 英国GDP(木曜日):第2四半期のGDP速報値は、金利を据え置いたイングランド銀行の慎重な楽観姿勢を試す材料に。
  • 日本GDP(金曜日):四半期比0.10%の小幅な成長が予想されており、円相場は予想との乖離に反応する可能性があります。

・今後の展開は? 市場は、各国中央銀行の政策見通し、発表予定の経済指標、地政学的な要因が重なり合い、脆弱な均衡状態にあります。最大の焦点は、米国・英国のインフレ指標や主要な成長指標が「ソフトランディング」の見通しを強めるのか、それとも根強いインフレ懸念や政策のためらいを再燃させるのかです。

米ドルにとって、7月のCPI(消費者物価指数)とPPI(生産者物価指数)は9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)の方向性を測る試金石となります。予想を下回れば25bp利下げ観測が一段と強まり、先週発表された弱めの雇用統計や賃金上昇鈍化とも相まってドル売りを促す可能性があります。一方、コアインフレ率が予想を上回れば、利下げ観測は後退し、ドル高とリスク資産でのショートカバーを誘発する可能性があります。

豪ドルは二者択一の局面に直面しています。オーストラリア準備銀行の3.60%へ25bpの利下げが確実視される中、声明文の姿勢が豪ドルの短期方向を左右します。「長期的な緩和局面の開始」を示唆すれば、数か月ぶりの安値圏への下落余地が広がりますが、「予防的利下げ」として位置づけられれば、円やスイスフランといった低金利通貨に対して短期的な持ち直しが予想されます。

英国GDPはポンド相場の転換点になり得ます。特にサービス部門の底堅さが示されれば、イングランド銀行が「成長を損なわずに高金利を維持できる」という姿勢を裏付け、GBP/USDやクロス通貨での下値を限定する可能性があります。逆に予想を下回れば、次の一手は利下げとの観測を市場に与え、ポンドの重しとなるでしょう。

株式市場では、米株指数は堅調ですが持ち高の偏りが大きく、米小売売上高やCPIでの失望があれば、史上高値圏からの急反落リスクもあります。コモディティでは、金は利下げ観測やリスク回避で上昇しやすい一方、原油は需要見通しや供給リスクに左右されやすい展開です。

結論
今週はクロスアセットでボラティリティが双方向に急変する可能性が高い局面です。極端な動きは追わず、反発・反落を狙う戦略が有効です。注目はオーストラリア準備銀行前後の豪ドル相場、英国GDP前後のGBP/USD、そして米CPIや小売売上高を控えた株価指数です。

・今後の経済指標・イベント(GMT+9 

2025811日(月) 

重要な経済指標の発表なし

2025812日(火) 

13:30 – AUD:オーストラリア準備銀行 政策金利(予想3.60%、前回3.85%)
21:30 – USD
:コアCPI 前月比(7月、予想0.30%、前回0.20%)
21:30 – USD
CPI 前月比(7月、予想0.20%、前回0.30%)
21:30 – USD
CPI 前年比(7月、予想2.80%、前回2.70%)

2025813日(水) 

15:00 – EUR:ドイツCPI 前月比(7月、予想0.30%、前回0.00%)
23:30 – USD
:原油在庫(前回 -302.9万バレル)

2025814日(木) 

15:00 – GBPGDP 前月比(6月)
15:00 – GBP
GDP 前期比(Q2、前回0.70%)
15:00 – GBP
GDP 前年比(Q2、前回1.30%)
21:30 – USD
:新規失業保険申請件数(前回22.6万件)
21:30 – USD
PPI 前月比(7月、予想0.20%、前回0.00%)

2025815日(金) 

08:50 – JPYGDP 前期比(Q2、予想0.10%、前回0.00%)
21:30 – USD
:コア小売売上高 前月比(7月、予想0.20%、前回0.50%)
21:30 – USD
:小売売上高 前月比(7月、予想0.50%、前回0.60%)

マーケット分析:注目すべき主要チャート  
AUD/CHF – 日足チャート

AUD/CHFは短期下降トレンドの上値抵抗線および直近の高値0.52603を上抜けました。モメンタムはストキャスティクス(84.00)での強気クロスとRSI 57.80に支えられ、価格は2本のWMAの上方を維持しています。


見通し
上昇が続けば、フィボナッチ延長の0.52794(127.2%)、0.53037(161.8%)、0.53306(200%)を目指す展開となります。

主要レベル

サポート: 0.52334(フィボナッチ61.8%)、0.51900(直近安値)

レジスタンス: 0.52794、0.53037、0.53306

代替シナリオ

終値で0.52334を下回ると上抜けが否定され、0.51900付近まで下落するリスクがあります。

US500S&P 500指数)日足チャート

同指数は強い上昇チャネル内にあり、先週の押し目から素早く回復しました。RSIは58.17、OBVはプラスを維持しており、買い圧力の蓄積を確認できます。

見通し
米CPI後も強気が続けば、6,437(直近高値)を試し、その後6,498(127.2%)や6,577(161.8%)を目指す可能性があります。

主要レベル

サポート: 6,350(フィボナッチ61.8%)、6,210(直近安値)

レジスタンス: 6,437、6,498、6,577

代替シナリオ

6,350を下抜けた場合、特に米CPIが予想を上回りFRBの引き締め観測が強まれば、6,210までの深い調整に発展する可能性があります。

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